「良い商品を作ればきっと売れるはず…」
そう信じてるあなた!
悲報です。
このマインドでは、Etsyで稼ぐことはできません。
もちろん作品作りに注力することは大切です。
ですが、Etsyは世界中のセラーと競い合うマーケット。
品質だけで勝負しようとしても…正直、無理なんですよね。
ハンドメイド初心者さんだと「商品さえ良ければ自然に売れる」と信じてる方も多い気がします。
でも…、現実は違いますよ!
この記事では、我々夫婦の経験をもとに「Etsyで稼ぐために必要な5つのコツ」を紹介します。
- 商品の見せ方
- SEO(検索エンジン最適化)
- SNS集客
- 広告の活用
- 時間をかけて育てる意識
これらを少しずつ実践していけば、売れる確率は確実に上がります。
とはいえ、いきなり全部を完璧にやる必要はありません。
まずは一つずつ取り組んでいくことが大事です。
では最初に、売上を左右する大きなポイント「商品の見せ方」についてお話しします。
商品の見せ方で売上は大きく変わる
Etsyで稼ぐために、まず見直してほしいが商品の見せ方です。
どんなに良い作品でも、写真や動画が魅力的でなければお客様の目に留まらず、クリックされることもありません。
めちゃくちゃ大事なポイントなので、この記事でも最初に持ってきました。
サムネイルが第一印象を決める!
Etsyは検索結果ページで、まず「サムネイル写真」が表示されます。
つまり、この写真がお客様との最初の接点なんですよね。
ここで「もっと見たい!」と思わせられなければ、その時点でチャンスを逃してしまいます。
なので覚えておきたいのは、
クリック率(CTR)は、ほぼサムネイル写真の良し悪しで決まるということ。
暗い・ぼやけている・構図がごちゃごちゃしているサムネイルは、それだけで他の商品に埋もれて終了です。カメラは一眼レフがおすすめ
カメラは一眼レフがおすすめ
スマホのカメラ性能も年々向上していますが、やはり「一眼レフ」や「ミラーレスカメラ」のほうが、色味・質感・背景のボケ感などで差をつけられます。
特に海外のお客様は、写真から受ける印象で品質を判断する傾向が強いので、まだ持っていない方は購入を検討してみましょう。
写真は機材だけでなく撮影スキルも重要です。
以下のポイントを押さえると、作品の魅力がより伝わります。
・複数アングルで詳細も見せる:正面・横・裏面など、手に取らなくてもわかる構成にする
・自然光で撮影する:私も撮影器具を購入しましたが、やっぱり自然光には敵いません。結論、午前中のやわらかい日差しがマジでおすすめ
・背景はシンプルに:白や木目など、作品が映える色を選ぶ
・使用シーンを想像させる:着用例や配置例で「自分が使ったら」をイメージさせる
必ず動画も設定すること
Etsyの商品ページには動画も設定することができます。
動画は静止画よりも、質感・サイズ感・動きをリアルに伝えられるため、購買意欲を大きく高められることができるでしょう。
こちらは、公式のセラーハンドブックからの引用です。
Etsy の調査では、57 パーセントのお客さまが商品の作り手を知っているとその商品により多くのお金を払っても良いと感じる、ということが分かっています。 あなたのストーリーについてより詳しい情報をお客さまに伝えることで、お客さまから信頼を得ることができ、また、あなたのショップから商品を購入することに対し、お客さまに安心感を与えることができます。
引用元:Etsyセラーハンドブック
- アクセサリー → 着けた瞬間の揺れ方や光の反射
- バッグ → 開閉の様子や収納力
- インテリア雑貨 → 置いたときのサイズ感や素材の質感
こうした写真では伝わらない情報も、動画なら一瞬で見せられます。
長さは5〜10秒程度で十分。
スマホで撮影し、軽く編集するだけでOKですよ。
SEO(検索エンジン最適化)で見つけてもらう
どんなに素晴らしい商品でも、お客様に見つけてもらえなければ売れません。
Etsyで稼ぐためには、
「検索結果で上位に表示される仕組み」=「SEO(検索エンジン最適化)」について学んでいく必要があります。
簡単に言うと「Etsy内でお客様が検索したときに、あなたの商品が出てくるかどうか」が勝負なのです。
Etsy特有のSEOについて
Etsyの検索順位を決めるアルゴリズム(検索の仕組み)は公開されていませんが、大枠のポイントは押さえておきましょう。
- タイトル:商品名にキーワードを含める(特に冒頭部分が重要)
- タグ:13枠すべてを関連キーワードで埋める
- 説明文:自然な形でキーワードを入れる
- ショップ全体の評価:レビュー数や評価が高いほど有利(スターセラーは超有利)
特に初心者は、タイトルとタグの最適化だけでもアクセス数が大きく変わります。
やり方について詳しくは、下記の記事をご覧ください。
SEO初心者でもできるキーワード選定
キーワード選びの基本は、ロングテールキーワードを意識することです。
ロングテールキーワードとは、「大きな市場+小さな競合」を組み合わせた、より具体的な検索キーワードのこと。
- 一般的な検索キーワード:「earring」(競合が多すぎて初心者は埋もれる)
- ロングテールキーワード:「Japanese-handmade-earring」(より具体的で購入意欲の高い検索にヒットしやすい)
このように具体的に絞ることで、初心者でも上位表示を狙いやすくなります。
ちなみに、検索ボリュームは「Alura」や「EverBee」などの外部ツールを使って調べることができますよ。
アクセスを解析して改善する
出品後は、Etsyの「ショップ統計(Shop Stats)」や「Googleアナリティクス」を活用して、商品の見られ方をチェックしましょう。
Etsyでは具体的な検索キーワードは表示されませんが、次のような情報から改善のヒントが得られます。
- 流入元(Etsy検索/SNS/広告など)
→ Etsy内検索からの割合が低ければ、SEOを見直すサイン - 人気のリスティング
→ 表示回数が多いのにクリックが少ない商品は、写真やタイトルを改善 - 注文率(コンバージョン率)
→ 閲覧は多いのに売れない場合は、価格設定や説明文を見直す
SEOは一度設定して終わりではなく、数字を見ながら改善を繰り返すことで精度が上がっていきます。
全部一気にやろうとすると大変なので、1つずつ課題をクリアしていくのがおすすめです。
SNSを使ってEtsyの外からも集客する
特にショップ開設直後は、Etsy内の検索だけではアクセスが伸びにくい時期があります。
そんな時はSNSを使って、検索順位に関係なく商品を知ってもらうのが効果的です。
なぜSNSが必要なのか
Etsy内のSEOだけでは、どうしても限界があります。
検索上位に表示されるまでに時間がかかることも多く、その間はアクセスが思うように増えません。
そこで、SNSを使ってEtsyの外からもお客様を呼び込む方法が有効です。
SNS経由なら、検索順位に関係なく商品を知ってもらえるチャンスがあります。
さらに、SNS経由で来た人はブランドの世界観に共感してくれる可能性が高く、リピーターになりやすいのも特徴です。
相性の良いSNSプラットフォーム
SNSと一口に言っても、特性はさまざまです。
Etsyと相性が良いと言われてるのは、次の3つ。
- Pinterest(ピンタレスト)
画像検索型SNSで、インテリア・ファッション・ハンドメイドとの相性抜群。海外ユーザーも多く、Etsyの商品リンクと親和性が高いです。 - Instagram(インスタグラム)
ブランドの世界観を構築するのに最適。ストーリーズやリール動画を使えば、制作過程や商品活用例をリアルに発信できます。 - TikTok(ティックトック)
短時間で拡散される可能性が高い動画プラットフォーム。制作風景やビフォーアフター動画で一気に認知を広げられます。
私が現在使ってるSNSは「Pinterest(ピンタレスト)」になります。
詳しくは⇩
発信のコツ
SNSは「売り込み」ではなく「ファンづくり」の場と考えましょう。
強烈に「売り込む」と、たいてい失敗しますからね(笑)
むしろ「この人の作るもの、なんか好きだな」と思ってもらう方が信頼を築きやすいです。
最初は、以下の3つを意識して発信してみましょう。
- 制作過程や裏側を見せる
作業風景や試作品などを見せることで親近感がアップ。 - ハッシュタグを活用
素材・用途・季節など、関連するワードを組み合わせて検索に引っかかる確率を上げる。 - ブランドや作り手のストーリーを発信
「誰が」「どんな想いで」作っているかを伝えると、ファン化しやすくなる。
完璧じゃなくてOK。
「あなたらしさ」が一番の魅力ですから。
広告を上手く活用する
Etsyは基本的に「検索して見つけてもらう」仕組みですが、広告を使えば短期間で商品を多くの人に見てもらうことができます。
広告と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、Etsyの場合は操作がシンプルで、初心者でも始めやすいのが特徴です。
ただし、やみくもに出しても効果は薄いので、仕組みや条件を理解してから始めましょう。
Etsy広告と外部広告の違い
Etsyの広告には、大きく分けて 「Etsy Ads(Etsy広告)」 と 「Offsite Ads(外部広告)」 の2種類があります。
Etsy Ads(Etsy広告)
Etsyの検索結果や商品ページ内で、自分の商品を目立つ位置に表示できる広告です。
出稿する商品や1日の予算を自分で設定でき、費用はクリックされた分だけ発生します。
ちなに、私がEtsy広告を試した結果について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
Offsite Ads(外部広告)
GoogleやFacebook、InstagramなどEtsyの外部サイトに自動で出される広告です。
こちらはEtsyが自動運用してくれる代わりに、売れた場合にのみ広告費が発生します。
そのため「売れたら支払う」という成果報酬型に近い仕組みのことですね。
気になる方は⇩
少額で始めること
広告は、最初から大きな金額をかける必要はありません。
むしろ、少額でテストをしながら様子を見るのが賢いやり方です。
例えば、1日1ドル×30日間という設定で始めれば、リスクを抑えつつ、「どの商品が反応が良いか」「どの写真がクリックされやすいか」を把握できます。
クリック数や表示回数をチェックしながら、実際に注文につながった商品に絞って予算を増やしていくようにしましょう。
ただし、クリックされるだけで全く注文が入らない場合は要注意。
数字を見ながら、広告の撤退も視野に入れ、慎重に判断してください。
準備が整えば、広告はいつでも再開できますからね。
広告効果を高める前提条件
どんな広告も、商品ページの完成度が低いと成果につながりません。
さっきもお伝えしたように、広告でせっかくお客様を呼び込んでも、写真や説明文が魅力的でなければ購入されず、広告費だけがかさんでしまいます。
広告を出す前に、次の3点を必ず見直すこと。
- 写真が明るく、魅力的に撮れているか
- 説明文がわかりやすく、必要な情報が揃っているか
- タイトルやタグが適切に設定されているか
売るための「土台づくり」はめちゃくちゃ大事です。
一度整えたら終わりではなく、
アクセス数や売上の変化を見ながらPDCAを回して改善していきましょう。
その積み重ねが、広告効果を最大化する近道です。
時間をかけて育てる意識を持つ
Etsyは「今日出品して、明日からどんどん売れる!」という世界ではありません。
アルゴリズムがあなたのショップを評価し、検索結果に上位表示してくれるまでには時間がかかります。
特に開設直後はアクセスが少なくても、それが普通ですからね(笑)
焦らずにコツコツ積み上げる姿勢が大切です。
Etsyは長期戦
Etsyの検索順位は、一度の売上やアクセスだけでは大きく変わりません。
「販売実績」「レビュー数」「ショップの更新頻度」など、複数の要素を総合的に判断して評価が上がっていきます。
つまり、出品を続け、販売やレビューの実績を積むことで少しずつ有利になっていく「長期戦」です。
出品開始から2~3ヶ月は売れないと思っておいて、ちょうどいいくらいかな。
途中で「もう無理!」と感じる時期が来るかもしれませんが、それは誰もが通る道なんですよね…。
コツコツ続けていればデータも蓄積され、改善のヒントが見えてきます。
改善と継続のサイクル
売れた商品は、そのデザインや価格帯をベースに派生商品を作ってみましょう。
逆に、売れない商品は放置せず、
- 写真の差し替え
- 説明文のリライト
- 価格の見直し
といった改善を繰り返します。
この「改善 → 再出品 → 反応をチェック」というサイクルを回し続けることで、商品ページもショップ全体も少しずつ成長しますよ。
モチベーション維持のコツ
数字がすぐに伸びなくても、小さな成果に目を向けましょう。
- 初めてお気に入りがついた
- 海外からアクセスがあった
- 初めてのレビューをもらった
こうした一歩一歩を記録しておくと、モチベーションが長続きしますよ。
ちなみに、私は日記に残してます!
また、SNSやコミュニティで同じように頑張っている仲間と交流するのもおすすめです。
悩みや成功体験を共有できると、継続力がぐっと上がります。
まとめ:Etsyで稼ぐための5つのコツ
Etsyで安定して売上を伸ばすためには、
- 商品の見せ方:写真・動画を整える
- SEO対策:ショップを検索に強くする
- SNS集客:Etsy外からの流入を増やす
- 広告の活用:予算の範囲内で露出を確保する
- 長期戦の意識:改善と継続を繰り返す
この5つを実践していく必要があります。
最初から全部完璧にやろうとしても、絶対に続きません。
まずはできるところから1つずつ取り組み、少しずつ強化していきましょう。
Etsyは続ければ続けるほどデータが集まり、改善しやすくなります。
ぜひ販売を楽しみながら続けてみてください。
また、Etsyをまだ始めていない方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

以上、最後までお付き合いありがとうございました。
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