今回は、
初心者さん「関税」って一体何なの⁉︎
もっとわかりやすく教えて…。
そんな疑問を解決していきます。
- Etsy・Pinkoiでの海外販売に興味がある人
- 海外のお客さんとトラブルにならないか心配な人
- 関税のことで、正直ちょっと心が折れかけてる人


海外販売に興味はあるけど、「関税」という言葉を見た瞬間に手が止まる…。
そんな方も、きっと多いんじゃないでしょうか(笑)
いきなりですが、ざっくり結論をお伝えしておきます。
関税とは、海外から商品を受け取るときに「購入者(買い手)の国で発生するお金(税金・手数料)」のことです。
こんな感じで、海外に挑戦したい超初心者向けに「関税」についてわかりやすく解説していきます。
とはいえ、
- じゃあ、いつ発生するの?
- 誰が払うの?
- 本当にトラブルになることってあるの?
このあたりが一番気になりますよね。
このあと、むずかしい言葉はなるべく避けて、「関税って結局なに?」からゆっくり説明していきます。
それでは本題に参りましょう!
※なお、この記事は執筆時点(2025年12月)の情報をもとに作成しており、関税のルールは国や地域によって変わることがあります。また、筆者は税務・通関の専門家ではないため、実際の対応については必ずご自身でご確認ください。
関税って、そもそも何?
海外から物を受け取るときにかかる「追加のお金」
冒頭でもお伝えしたように、
関税とは、海外から商品を受け取るときに、あとから発生することがあるお金のことです。
ポイントは、「海外に送るから必ずかかる」わけではない、ということ。
商品が
- 日本 → 海外
- 海外 → 日本
どちらの場合でも、「受け取る国のルール」で決まるのが関税です。
つまり、日本から商品を発送しても、関税が「かかるかどうか」「いくらになるか」は相手の国次第ということになります。
日本の消費税に近いイメージでOK
関税は、難しく考えなくて大丈夫!
イメージとしては、



日本で買い物をすると消費税がかかるのに近い感覚ですね。
- 日本 : 消費税
- 海外 :関税(+国によっては別のお金)
海外のお客さんにとっては、「外国から買ったから、ちょっと追加で払うお金がある」くらいの感覚の人がほとんどです。
なので、「関税=特別に怖いもの」と恐れる必要はありません。
最初は不安に感じるかもしれませんが、何度か海外発送を経験すれば、自然と慣れてくるので安心してください。
関税は誰が払う?いつ発生する?
ここまでの話で、いちばん気になるのが「そのお金(関税)は、結局だれが払うの?」という点ですよね。
結論からお伝えすると、関税を支払うのは、基本的に商品を購入したお客さん(買い手)です。
関税は「商品が届くタイミング」で発生する
関税は、商品が海外に到着し、国のチェック(通関)を通るタイミングで発生します。
そのため、



商品を受け取るときに買い手が支払うのが一般的です。
注文した瞬間や、発送した直後に請求されるものではない、という点も覚えておきましょう。
Etsyの場合、公式ポリシーでも「購入者負担」と明記
ちなみにこの考え方は、出品者の感覚や慣習ではなく、Etsy公式のルールとして定型ポリシーも明記されています。
簡単に言うと、次の2つです。
- 関税や輸入時にかかるお金は、購入者が支払うもの
- 通関に時間がかかっても、出品者の責任ではない
つまり、Etsyでは関税は購入者負担が前提で取引が行われている、ということになります。
出品者が知っておきたいポイント
難しく考えずに



今日は、ここだけ覚えて帰ってください。
- 関税は基本的に「買った人」が払う
- 商品が届くタイミングで発生することが多い
- Etsy公式ポリシーでも購入者負担と決まっている
このポイントさえ押さえておけば、海外発送に対する不安は、かなり小さくなるはずです。
配送についてのEtsy公式のスタンス
Etsyでは、海外発送について「できるだけ分かりやすい配送方法を選ぶこと」をおすすめしています。
その理由は、お客さんがあとから追加料金を請求されて「聞いてなかった…」と、サービスに不満を感じてしまうのを防ぐためです。
Etsy公式がすすめている考え方
Etsyの公式案内では、「配送料に関税や税金を含められる配送方法」を使うことが、トラブルを減らす方法として紹介されています。
Etsyのおすすめの配送方法はこちら⇩
Etsyのおすすめ:配送料込みの配送オプションをご利用ください
配送ラベルをご購入の際に、関税、税金、その他の輸入手数料を前払いできる配送業者をお選びいただくことを強くお勧めします。これは、Delivered Duty Paid(DDP)と呼ばれます。DDP配送オプションをご利用いただくと、Etsy 上で関税込みの価格を計算して提示できるため、混乱を軽減し、よりシンプルでスムーズなショッピング体験を提供できます。また、商品が目的地に到着した後にお客さまが関税の支払いを拒否し、返金を求めるリスクも排除できます。
引用元:Etsy公式セラーハンドブック
この方法を選ぶと、出品者(あなた)が事前にまとめて支払う形になるため、お客さんは受け取り時に追加料金で戸惑うことがありません。
こうした仕組みの配送方法は、一般的に 「DDP」 と呼ばれています。
※名前は覚えなくてOK。
公式の考え方をまとめると
Etsy公式の考え方を、超かんたんにまとめるとこうです。
- 最初から合計金額が分かると、お客さんは安心
- 受け取り時にお金を払う必要がない
- 「関税を払いたくない」というトラブルを防ぎやすい
Etsyとしては、「できるなら、こういう配送方法が親切だよ」というスタンスになります。
実際はどうすればいいの?
ここで大事なのは、
Etsyのおすすめ=必ずやらなきゃいけない、というわけではないという点です。
Etsyでは、トラブルを減らす方法として「分かりやすい配送方法(DDP)」を推奨していますが、それはあくまでひとつの選択肢にすぎません。
特に、個人の出品者の場合は
- 手続きが少し複雑になる
- 使える配送方法が限られてしまう
といった理由から、最初から無理に取り入れなくても大丈夫です。
まずは、多くの出品者が使っている一般的な配送方法(関税の買い手負担)で問題ありません。
その代わりに、出品者として意識しておきたいことが一つあります。
「関税がかかる可能性がある」ことを、お客さんにあらかじめ伝えておくこと。
商品ページに一文書いておくだけでも十分ですが、注文を受けたあとにメッセージで再度確認しておくと、さらに安心です。
これだけでも、「聞いていなかった」「知らなかった」といったトラブルは、かなり防ぐことができます。
完璧な対応を目指すよりも、



できることからひとつずつ整えていきましょう。
それだけで、海外販売はちゃんとスタートできます。
まとめ
海外発送と聞くと、「関税が難しそう」「トラブルが起きそう」と不安になりますよね。
でも、今回お伝えした内容を整理すると、覚えておくポイントはそれほど多くありません。
- 関税は、基本的に商品を買ったお客さんが支払うもの
- 多くの場合、商品が届くタイミングで発生する
- Etsy公式でも、購入者負担が前提とされている
- Etsyは「分かりやすい配送方法」をすすめているが、必ず従う必要はない
個人の出品者や初心者さんであれば、まずは一般的な配送方法で始めてみましょう。
その代わりに、「関税がかかる可能性がある」ことを事前に伝えておく。
この一言があるだけで、トラブルはぐっと減らせます。
最初から完璧を目指す必要はありません。
できることをひとつずつ整えながら、少しずつ慣れていけばOK。
この記事が、「関税が不安で海外販売に踏み出せなかった」あなたの最初の一歩を後押しできていれば嬉しいです。
また、ハンドメイド販売を始めると、「身バレ」が心配になる方も多いと思います。
そんな方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


以上、最後までお読みいただきありがとうございました。








