煽りっぽくてタイトルに【注意喚起】って付けるのは嫌だったんですが…。
大事なことなので皆さんで共有しましょう!
情報源はこちら⇩
日本郵便は、2025年8月27日より米国宛ての大半の郵便物の引受を停止しました。現時点で、日本郵便にはDDPサービスが存在しません。8月27日以前に発送された一部の荷物は、8月29日前に米国に到着せず、返送される可能性があります。
引用元:Ship&co
もっと詳しく知りたい方は、日本郵政の「米国関税及び規制変更に伴う米国宛て郵便物の一時引受停止について」をご覧ください。
正直なところ、物流も関税も不透明で、今すぐに「これが解決策だ!」と言える状況ではありません。
ただ、発送を日常的に行っている人やEtsyなどで海外販売をしている人にとっては、確実に無視できないニュースですね。
この記事では、今回の発表内容や影響を整理しながら、現時点でわかっている情報を共有します。
今後の発送やショップ運営に備えるための参考になれば幸いです。
日本郵政の発表についてのまとめ
簡単にポイントを整理してみました。
ざっくり言うと、こんな感じです。
①いつから?
2025年8月27日(水)から、米国宛ての大半の郵便物の引受が一時的に停止されています。
②なぜ停止されたのか?
米国政府の大統領令による免税措置の廃止
2025年7月30日に米国政府が「すべての国に対する免税措置(デミニミス)待遇の停止」を発表しました。
これにより、8月29日以降は課税対象郵便物に関税がかかることになり、国際配送に混乱が生じています。
通関手続きが不明確
米国通関・国境警備局(CBP)の新ガイドラインでは、関税保証金の納付や通関申告書の作成を運送事業者が負担するとされています。
しかしその手続きが不明確で運用が困難なため、日本郵便を含む多くの国の郵便事業体が引受を一時停止する対応を取りました。
③送れなくなったもの(一時引受停止となる郵便物)
以下の内容品を含む 小形包装物・小包・EMS(物品) が対象です。
- 個人間の贈答品で、内容品価格が 100USドルを超えるもの
- 販売を目的とした商品(消費目的の物品)
④引き続き送れるもの
以下の郵便物については、現在も引受が継続されています。
- 書状、はがき、印刷物
- EMS(書類)
- 個人間の贈答品で、内容品価格が 100USドル以下 のもの(小形包装物・小包・EMS物品を含む)
アメリカから注文が入ったら⁉︎
日本郵便がストップしている今、もしアメリカから注文が入ったらどう動けばいいのか…。
販売者にとっては頭を悩ませるところですよね。
一緒に考えてみましょう!
お客様に相談してみる
まず大切なのは、購入者に正直に状況を伝えて相談すること。
「日本郵便が米国宛て郵便物を一時停止しており、通常の発送が難しい」と説明したうえで、どう対応するかを購入者に確認しましょう。
誠実に事情を伝えれば、キャンセルも含めて柔軟に対応してくれる可能性があります。
ちょうど昨日、奥さんのショップでもアメリカからの注文が入ったので、まさに要相談の状況です。
正直、このタイミングで注文してくれるなんて、かなりチャレンジャーなお客様ですよね(笑)
この件については、また追記します!
「キャンセル」or「他社便」で送る
実際に取れる選択肢は大きく分けて 「キャンセルする」 か 「他社便で送る」 の2つです。
・キャンセル対応
もっともシンプルなのは注文をキャンセルし、返金する方法。
トラブルを避けることはできますが、その分売上のチャンスは失われますね。
・他社便を利用して発送
FedEx・UPS・DHL といった民間配送会社を使って発送する方法。
ただし送料は大幅に高くなるため、「利益が残るのか?」という点で慎重な判断が必要です。
ちなみにEtsyの公式で推奨される配送方法については、下記の記事で紹介してあります。
事前にショップの対応方針を決めておく
重要なのは、ショップとしてどう対応するかをあらかじめ決めておくことです。
「アメリカからの注文は一時的に停止する」「送料を上げてでも民間の会社を使う」など、方針を明示しておけば、購入者とのトラブルの多くは未然に防ぐことができるでしょう。
ショップのお知らせ欄や商品ページにも簡単に書いておくと親切ですね。
今後の展望について
ここからは「この先どうなるのか?」について整理していきます。
不透明な部分も多いですが、販売者として押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
日本郵便のDDP対応
今回の一時停止の大きな背景のひとつは、日本郵便がDDP(関税込み配送)に対応していないことです。
今後、再開に向けては日本郵便がDDPサービスを導入できるかどうかが重要なポイントになるでしょう。
ただし現時点で明確な発表はなく、再開の見通しは立っていません。
関税の影響は未知数
いわゆる「トランプ関税」によって、これまで免税だった低価格商品にも関税が課されることになりました。
実際にどの程度の割合・金額が課税されるのかはまだはっきりしておらず、しばらくは発送事例を見ながら確認していく必要があります。
正直、世界中が混乱してるでしょうね。
技術的な解決の動き
一方で、海外プラットフォームでは前向きな動きもあります。
Etsy、eBay、Shopifyなどの主要プラットフォームで、関税支払いを簡単にする技術的解決策(ヨーロッパ向けのIOSSに類似)が開発されています。
引用元:Ship&co
つまり、将来的には販売者がスムーズに関税処理を行える仕組みが整う可能性があります。
これは、現状の混乱を解消する大きな鍵になるかもしれません。
Etsy販売者にとっての課題
こうした状況の中で、Etsy販売者にはいくつかの課題が浮き彫りになっています。
- 価格設定の見直し:関税や送料をどこまで販売価格に含めるか
- 販売先の多様化:米国だけでなく、ヨーロッパやアジア市場にも目を向ける
- 購入者への説明:追加費用や遅延リスクを事前に伝えることで信頼を守る
販売先の多様化については、ぜひ下記の記事も参考にしてください。
まとめ
2025年8月27日から始まった、日本郵政による米国宛て郵便物の一時引受停止は、海外販売を行う多くの人にとって大きな影響を与えています。
背景には米国政府による免税措置の廃止と、それに伴う通関手続きの混乱があり、再開の見通しは立っていません。
Etsyやハンドメイド販売者にとっては、
- アメリカからの注文が入ったときの対応方針を決めること
- 民間キャリアの活用や発送先の多様化を検討すること
- 購入者に対して誠実に説明すること
が、これまで以上に重要になります。
物流や関税は依然として不透明ですが、情報を共有しながら柔軟に対応していくことが、トラブルを避け、ショップ運営を継続する一番の方法じゃないかな。
私自身もEtsyを運営している立場として、この状況をしっかり見守りつつ、今できることを一つずつ進めていこうと思います。
以上、最後までお付き合いありがとうございました。
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