また人柱の記事が増えちゃいました…。
ということで、「鬼殺隊10人目の柱(人柱)」としての責務を全うしたいと思います。
実際のところは、ただの私の失敗談です(笑)
記事の内容はタイトルの通り、DHLを使ってアメリカに商品を送ったら…、まさかの赤字!
郵便局が受け入れを停止して、ようやくアメリカのお客さんに売れて喜んだのも束の間でしたね…。
今回お伝えしたいのは、この2点。
- DHLでアメリカに送るときの送料について
- Etsyの手数料について
「経験こそが最強の教材」です。
今後、みなさんが私と同じ失敗をしないように、これから詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。

【失敗その1】送料の見積もりを誤った
今回の赤字の原因の1つが、この「送料の見積もりミス」でした。
アメリカ向けは国内発送とは勝手が違い、送料を少しでも読み誤ると一気に赤字になります。
詳しく見ていきましょう!
アメリカ向けの価格設定
Etsyの送料設定画面には、アメリカ向けだけを「個別料金」にできる項目があります。
私はそこを利用して、次のように設定していました。

アメリカだけ別枠にして、「約9,000円(予想)の送料を商品価格に含める」という戦略です。
この「9,000円」という数字は、ChatGPTや他のAIに相談しつつ、「民間の運送会社ならだいたいこれくらいだろう」という相場を参考にして決めました。
正直に言うと…
とむ各社の公式サイトで見積もりを出すのが面倒くさかったんですよね…。
「まあ、このくらいでしょ!」と軽い気持ちで決めてしまったのが、後々しっかり響くことになります。
アメリカ向け限定価格の設定方法について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
送料の見積もりが現実とズレていた
アメリカ向けの限定価格が設定できるようになったとはいえ、「さすがにこの送料じゃ売れないだろうなぁ…」と、正直半分あきらめていました。
ところが、なんと売れたんです!
そのとき届いた受注メールがこちら⇩


嬉しさのあまりテンションが上がったまま、近くのDHLへ商品を持ち込んで発送したところ、表示された金額に固まりましたね。



送料、10,800円…。
9,000円で見積もったつもりが、まさかの +1,800円。
ここから、赤字モードに突入します。


まぁ、送料の話はこれくらいにして、次はEtsyの手数料について詳しく見ていきましょう。
【失敗その2】Etsyの手数料を考慮してなかった
送料に加えて、Etsyに支払う手数料も計算ミスしてたんですよね…。
まぁ、計算ミスというより完全に忘れてました(笑)
おさらいも兼ねて解説していきます。
取引手数料の計算方法
Etsyで商品が売れた時に発生する「取引手数料」の計算方法はこちら。
取引手数料=(販売価格 + 配送料)×6.5%
今回ミスしたポイントは、「送料無料にしたことで、販売価格がそのまま手数料の対象になった」ことを完全に忘れていた点です。
では、今回の取引を例に実際に計算してみます。


アメリカ向けは配送料(送料)を無料に設定していたため、「販売価格+配送料」=「72.95ドル」になります。
なので、取引手数料は
「72.95ドル×6.5%=4.74ドル」
と計算できますよね。
つまり、販売価格に「送料+4.74ドル」以上を上乗せしておかないと利益が削られるよ!ってこと。
入金手数料の計算方法
次は、「入金手数料」です。
こちらも同様に、販売価格に応じて発生します。



計算式はこちら⇩
入金手数料=(販売価格×6%)+(商品の販売個数×0.30ドル)
この手数料も、当然ながら売上から引かれます。
取引手数料と同じく、
商品価格にしっかり上乗せしておかないと赤字まっしぐら!
ってことですね。
ここまで紹介した2つ以外にも、「為替手数料」がさらに加わるため、実際の手取りはもっと減ります。
手数料について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
【失敗その3】関税について
今回のミスは、赤字だけじゃありませんでした…。
まだ、続きがあります。
関税についての記載がないと指摘される
発送してから数日後、お客さんからメッセージが届きました。
最初は「お礼かな?」とメールを開いたら


まさかの「関税に対する不満」のクレーム。
荷物自体はスムーズに受け取れたものの、商品ページに関税の説明がなかったため、追加で20ドル請求されたことに驚かれたとのこと。
こちらの説明不足が原因なので、まずは丁寧に謝罪し、状況を説明。
DDPで送ってるつもりだった
ただ、ここでひとつ疑問が生まれました。
「あれ?DHLでDDP発送してるはずなのに、なんで関税を払うの?」
DDP(関税元払い)で送れば、受取側に追加料金がかからないはずです。
つまり、本来ならお客さんが20ドル請求される理由がないんですよね。
「設定ミス?」「不備?」色々と考えて調べてみた結果…。


そもそも今回の発送、



DDPじゃなかったことが判明!
どうやら私は、知らないうちにDHLの「Express Easy」 というサービスで発送していたようで…。
この「Express Easy」、特徴はこんな感じです。
- DHL Express Easyは、無料で梱包材をご 提供しており、梱包材のサイズ‧重量‧ 発送先に応じたシンプルな料⾦体系のサ ービスです。
- 全国のDHLサービスポイントへの持ち込みだからこそ、お得な価格で海外発送が可能です。
- サービスポイントで集荷後、スピーディに海外へ配達します。
引用元:DHL公式サイトより
ぱっと見「お得で便利!」なんですが…。
実はこれ、DDU(関税は「受取人負担」)だったんですよね。
お客さんには申し訳なかったですが、今回の件は本当に良い意味で「学び」になりました。
今後の対策
今回の赤字&クレームを通して、「海外発送は事前準備がすべてだな…」と痛感。
ここでは、私が実際に見直したポイントをまとめてお伝えします。
アメリカ向け販売価格の見直し
今回の件をきっかけに、アメリカ向けの販売価格をイチから見直すことにしました。
実際に発送まで経験したことで、送料・各種手数料を具体的な数字で把握できたのは大きな収穫です。
これまでは「だいたいこのくらいでいいだろう」と、感覚的な価格設定になっていた部分もあったんですよね。
でも今後は、利益がきちんと残る価格へ調整していきます。
関税についての記載と購入時の確認
今回の件で痛感したのは、「関税への説明は必ず明記しておくべき」ということです。
特にアメリカでは、
つい最近税制が大きく変わり、今まで免税だった価格帯の荷物にも関税がかかるようになりました。
そのため、アメリカ在住のお客さんの多くが「追加料金がかかる」という感覚に慣れていない という現状があります。
だからこそ、
- 商品ページの説明欄に「関税について」必ず記載する
- 注文が入ったタイミングでメッセージでも念のため確認する



この2つが非常に大事だと感じました。
Etsyでは、国ごとにルールや税制が変わるため、こちらが丁寧に説明しておくだけでトラブル防止につながります。
まとめ:失敗は「経験」という「財産」に
今回の赤字事件は、正直けっこう痛かったですね…。
でも、そのおかげで
- アメリカ向けの価格設定がより現実的にできるようになった
- Etsyの手数料体系を深く理解できた
- DHLのサービスの違いも学べた
- 関税説明の大切さも実感した
など、得たものも本当に多かったです。
海外販売は、やってみないと分からないことだらけ。
だからこそ、今回のような「人柱」の経験が誰かの役に立てば嬉しいなと思っています。
もしこの記事を読んで「自分も同じミスしそう…!」と思った方は、ぜひ送料・手数料・関税の3つだけは必ずチェックしてから出品してみてください。
私のように赤字で青ざめる前に…(笑)
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!








